ヨガ×読書会ファシリテーター 松尾徳子さん

2016年3月1日発行(2018年3月更新)インタビュアー:日野寛子

第1回目のインタビューは、ヨガインストラクターや読書会のファシリテーターとして活動をされている松尾徳子さんです。

徳子さんは、爽やかで伸びやか、こんな言葉が似合う女性です。ヨガインストラクターをやっていることもあって、すごく姿勢がキレイで、美しい方でした。

■■■50代・60代の女性にもキレイで元気でいて欲しい■■■

–徳子さんは、50代・60歳の女性にもキレイで元気でいて欲しいという思いがあるそうですね。このような思いは、何かきっかけがあったんですか?YouCue(ユア・キュー)代表の豊島さんが、グループを立ち上げたきっかけも徳子さんと同じような思いがあったそうですよ。

徳子さん:
年齢を重ねるごとに、だんだん女性と一緒にいて意心地の良さを感じようになり、いい関係が結べるようになってきたんです。若い時代って「女の敵はオンナ」みたいな所があった。女性と友情の関係を結べないことが、とても寂しくて、私っておかしいのかな?なんて悩んだりして。心を許すと辛い思いをしたり、あれ!?と思うことって、皆さんはないかしら。女性同士、本当にお互いが心地良い関係を築きたいと思ったことが、原点なのかもしれません。もちろん私自身どこか構えて自然体じゃなかった部分もあったでしょう。それが年を重ねていく中で、いい具合に脱力できてきたんでしょうね。自分自身が変わったら不思議と、なんかいい関係ができてきた。最近は素敵な女性に会うこと、その時間が一番楽しい。いい刺激をたくさん受けて、とても幸せな気持ちになるんです。
そんな気づきからの思いです。

■■■ヨガで自分を丁寧に扱う時間を持つ■■■

–ヨガインストラクターをされているとお聞きしましたが、どこで教えているですか?

徳子さん:
ヨガのレッスンは、渋谷区や世田谷区で教室を主宰しています。私のヨガレッスンの参加者は、30代・40代・50代、ほとんどが女性です。

–ヨガをやるようになったきっかけは?

徳子さん:
子育てが一段洛した頃に、ヨガを始めたらハマりました。ただ楽しくてもう毎日あっちこっちのヨガ道場をハシゴして。そのうちに、段々クラスが上がっていくと養成講座しか残っていなかったんです。そんなわけでインストラクターの資格はもっていたのですが、でも一度もヨガの先生になろうと思ったことはないんです。40代に晴天の霹靂みたいに突然生活が一変して、そこでヨガを伝えることが仕事になりました。生活の糧になってくれたのも、またあまりにも辛いことが起きたとき、なんとか自分の気持ちのバランスをとってこれたのも、私の場合はヨガのおかげなんです。だから今はそんな経験も含めて、心を込めてヨガを伝えています。私のヨガレッスンは、ヨガを楽しみながら、同時に「自分と向き合う大事な時間にしてほしい」という思いもあるのです。だから時には何もしなくて、ただ座って呼吸するだけでもいいですよ。レッスンは90分なんですが、来て仰向けになって、途中で寝ちゃってもいいし。ポーズもナレーションを聞きながら自然にやりたいなと感じたものだけやってくださればいいんです。私がヨガで、何を提供したかったかというと、「自分を丁寧に扱う時間を持って」ということなんです。お母さんだったりすると、常に子供のことや家族のことばっかり考えてしまうと思うのでよね。そうすることが当たり前で美徳、とされていますから。でも、まずは自分が健やかでないと家族を気遣ってあげられない、ということに気づいて欲しい。一週間に一度でもいいから、一日5分でもいいから本当に「自分をみつめる時間を持って」と心から願っています。

–色んな想いが詰まってたんですね。

徳子さん:
今は、周りとうまくやることを要求されていますよね。自分を殺さないとだめ、みたいな環境もあると思います。もしもそんな環境の中にいるんだったら、自分を緩めてあげる時間を作ってほしい。「自分のこともちゃんとみてるよ」と言い聞かせて(笑)たまにはお料理で自分のための、1品作ることもおすすめ。基本は「素敵な女性が増える」ってことは、オンナの人が自分の価値を知ることだと思っています。

■■■心を囚われている自分に気が付く■■■

–ヨガの瞑想って何ですか?

徳子さん:
知らない自分に気づくことでしょうか。自分んてこんな人とか、こんな感じとか、私これが好きでこれが嫌いとか。信じて思い込んでいることたくさんありますよね。まずはそこから離れて、一回無にしてみて新しい自分に気づいて発見するためのものでしょうか。

–私も時々ヨガをやる時がありますよ。瞑想って、外見的には目をつぶっていますよね。頭の中では無になる?考えないということですか?凄く難しいですね。ヨガはずっと鼻呼吸していますよね。その時にふっと何か湧いてきてもいいんですか?

徳子さん:
ふっと何か湧いてくるのが当たり前で、忘れられるものでもなくって(笑)私のヨガは最初に呼吸法から入ります。呼吸が深まるある瞬間、自然と瞑想に入って行くんですね。鼻から吸って、鼻から吐くのがヨガの呼吸。少しづつ吐く呼吸を長くとるようにナレーションしていきます。最終的には吸う時間よりも、吐くことに倍の時間をとるんです。ながーく、ゆっくり吐いていく。そうすることで心が安定していきますが、同時に今度は色んな煩悩が浮かんでくるんですね。

–そういうモノなんですか?

徳子さん:
そういうものです。無になんかならないですよ(笑)「何にも考えない」はムリなので、浮かんでくることを認めてから棚上げにしていくんです。「今そのことに心を囚われているんだな」ということだけはしっかりと認めてあげる。もしかしたらそれは凄くあなたの中で、嫌なことだったのに、そのまま引きずっていたら前に進めないから頑張って忘れてみたけど、じつはやっぱり忘れてなんかなくて。だからちゃんと認めて、つらかったよねって、自分の気持ちに寄り添う。

–瞑想している時にですか?

徳子さん:
そうです。そういうことが思い浮かぶこと多いんですね。棚上げしたらまた次が出てくるんだけど、そしたらまた認めて棚上げ。そのうちにね、なくなってくるんですよ、イヤだったこと自体が。毎週この呼吸の時間を繰り返していくと、「呼吸をしましょう」と聞くだけで自分を内観し集中することが上手に出来るようになってきます。そうなれば自分の中が研ぎ澄まされてきて、その日の自分の体調がわかるようになります。お腹弱ってるよねとか、肩こってるよねとか。

■■■呼吸法をするだけでも■■■

–それはヨガをしていなくてもいいんですか?呼吸法だけで?

徳子さん:
そう、瞑想の呼吸法だけでもいいんです。自分の内側の気づきになってくる。右肩が張ってるな、お腹が弱っているな、それを治すのが呼吸にのせて行うポーズです。綺麗なポーズをとることがヨガの目的ではありません。だから身体が硬いからと遠慮なさらず、ちょっとレッスンをのぞきにきてくださると嬉しいですね。まずは心を静かに自分をやさしく丁寧にみつめるために呼吸をする。それが瞑想に繋がるわけです。瞑想は頭で考えてするものではなくて、体がふっとそうなる瞬間があるという感じでしょうか。

–瞑想は毎日やった方がいいものなんですか?

徳子さん:
気持ちの良さを実感すると、毎日したくなる。日課みたいに。

–私は去年、世界で成功している人の共通点は「瞑想をしていること」と聞きました。それから瞑想に興味があって、瞑想ってなんだろう?瞑想って何も考えないのに、成功にどうつながっているんだろう?と思っていました。

徳子さん:
「ちょっと一旦、落ち着こう」という時、ないですか?呼吸を深める方法を知っていると、スッと瞑想に入れるので、そこから成功している人たち、というところにつながるんだと思います。成功者は判断を迫られる場面が多いでしょうから、度々深呼吸を繰り返しながら瞑想を体得したのでは?自分の内側を覗きこんで、自分の欲求や、潜在的に持っている能力や、無意識のうちの自分とかそいういうことに気付いたから成功を手に入れることができたのでしょう。
あと自分と向き合うことによって、自分の欲求に素直になるでしょ。「素直になった自分の欲求を、かたちにするためにどうすればいいの?」ということを常に自分に問いかけているのではないかしら。「あなたは気づいてないけどこんなことも出来るよね」という答えも段々返ってくるようになったのかな?そのへんは成功者に聞いてみないとわかりません。

■■■より自分の理想に近づいていきたい■■■

–ダイエットをきっかけにヨガを始める人もいますよね?

徳子さん:
例えば痩せたいって思うときって2kg太ったからマズいな~って感じですよね。最初は数字だけど、落とすのはどの場所でもいいか、というとそうではないでしょ。服を美しく着るためには「ウエストは細くしたいけど、バストは落としたくない」とか、あるじゃないですか。そういうことを一つ一つ細かくイメージするためにも呼吸の時間は大事です。だから最初はダイエットが目的ではじめた方も、だんだん2キロ落としたいはどうでもいいな。そうじゃなくて、バストをもう少し強調したいな、そのためにはウエストを細くしよう、とかイメージが出来てくるんですよ。より自分の理想が明確になる。だから頑張れるのではないでしょうか。人って不思議で、たとえば理想のプロポーションに近づいてくると、他の意識も引き上がってきて、内面とか他も変化していく。そうして自分を認めて大切にするようになると、他者も大切にするようになると思うんです。

–瞑想は朝と夜にやっているですか?

徳子さん:
そうですね。朝は、目覚めた時にお布団の中で目をつぶって、何も考えずに自分の呼吸を聞いているだけとか。「今日は何着ていこうかな」とか、仕事の段取りなんか考えています。夜は、副交感神経を優位にさせて、眠りにつきやすくする。方法としてはベッドの上や、お気に入りの場所に静かに座って目を閉じるか半眼で呼吸を繰り返す。意識は呼吸の音に耳を傾ける。眠つきが良くない人は、テレビや携帯なども控えるといいですね。例えば夜にブログ読んだり情報収集すると、私も頑張らなきゃって興奮するでしよ、そうなると交感神経が起き出して眠れなくなります。なので出来るだけ、外の情報をシャットアウトして、副交感神経を優位にたたせる。お風呂の中やベッドで、今日自分の一日の中で、頑張ったことや良かったことを考えるのもいいですね。「今日の私、あれ凄かったな」とか。「今日あの電車にギリギリ乗れて、ラッキーだったな」とか。良かったことって、一日の中に絶対あるからそっちのことを考えてみて。いいことを考えて、深呼吸。たったこれだけでいいんですよ。まずは自分を大切に丁寧にあつかう。やってみて下さいね。

■■■読書会を通じて心の疲れに働きかけたい■■■

–2018年より、読書会をYourCue(ユア・キュー)で始めてくださいました。どのような想いで主催をしてくだっていますか?

十年以上の間たくさんの方とヨガのレッスンをご一緒して、深く思ったことがあります。それは、身体の不調にはヨガの他にも医療やマッサージなど直接的な対処法があるけれど、心に関しては案外ないということです。心の痛みや疲れにもう少し即効性のある働きかけをしたい、そんな願いから読書会を開催しています。誰もが抱える無意識の心のしこりを手放し、大切な心を和らげたり励ましたり、時には癒し元気にする。そして自分の求める幸せにまっすぐ向かって生きられるように、モチベーションを上げる。毎月、そんな読書会にしていきたいと考えています。

【松尾徳子さん情報】
渋谷区・世田谷区で教室を主宰している「エイジレス研究所」ホームページ(リンク:http://ageless-labo.com/)
徳子さんがファシリテーターを務める読書会は、こちら(リンク:http://193683vhrsoa7j5v.sakura.ne.jp/yourcue/event/14)から。

インタビュアー:日野寛子
OLしながら歌をやっています。ブログはこちらから。(リンク:http://ameblo.jp/singer05/)